11月7日水曜日
大阪APU定例イベント アロマセラピストの香り遊び~芳香成分で作るローズ精油~を
開催いたしました。
アロマセラピストが日本で単体芳香分子に触れる機会は多くないため、
今回はできるだけ多くの種類の芳香分子の香りを体感していただけるよう、
カラダへの負担も考え殆どの芳香成分分子は2%希釈でご紹介しました。
まず最初の香りはメントールから。
確かにメントールでペパーミントの香りが記憶から呼び起こされますが、
実際にペパーミントの香りを再現するにはメントンや1.8シネオールの重なりが
必要・・とこんな感じで芳香分子を重ねて具体的な精油をムエット上で再現していきます。
ペパーミントの次は柑橘系。
リモネンを主体にした成分構成ですが、
C8アルデヒド(オクタナール)やC10アルデヒド(デカナール)、ヌートカトンを
組み合わせてスィートオレンジやグレープフルーツを再現していきます。
リナロールと酢酸リナリルをベースに成分を重ねるラベンダー・アングスティフォリアと
リナロールに1.8シネオールとカンファーの香りが重なるラベンダー・スピカの比較や
プチグレン、クラリーセージ、ベルガモットで共通する芳香分子の組み合わせなど、
いささか過酷な嗅覚刺激の連続となりました。
ムエット上で組み合わせる芳香分子は限りがあるので、
精油と全く同じというわけにはいきませんが、香りの重なりのニュアンスは
皆さんかなり近づけたご様子で、香りの印象の変化にテンションもお高めでした。
お土産クラフトのローズ精油の再現には
シトロネロール、ゲラニオール、フェニルエチルアルコールなどの他、
ネロールやリモネン、テルピネン-4-オールなどの極少成分などもいれて
皆さん思い思いのローズ精油を作成され・・・・
最後に全員分のローズ精油の香り比べで嗅覚の疲労感はピークになりました(笑)
今回、用意した芳香分子はその他
酢酸ゲラニル、酢酸ベンジル、安息香酸ベンジル、アントラニル酸ジメチル、
ローズオキサイド、メチルイソオイゲノール、α-ピネン、α-テルピネン、
γ-テルピネンなど。いくつかご紹介できなかったものもありますが、
予定2時間ガッツリ香りと向き合っていただきました。
アロマセラピーの主役=精油=の香りを構成する芳香成分分子。
アロマセラピーの学びの中でその名前や作用、化学式には出会うことが多いですが、
実際、芳香成分ごとの香りは匂ったことがないという方も多く、
入手ルートもあまり無いということもあり、今回は多くの方にご興味いただきました。
日程の都合でご参加いただけなかった方もあり、
今後ご要望がありましたら再開催も検討させていただきます。
12月の大阪APUはスピリチュアルアロマセラピー。
今度は香りの受け手側の変化について。
呼吸や瞑想で香りの受け取り方、感じ方がどう変わるか・・・
是非ご体験ください。→12月のAPU内容はこちら
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